JOURNAL

2023.02.14バスト詰め、アームホール修正

本件は以前ご紹介した、祖父から頂いたジャケットのサイズ直しをご依頼頂いたお客様。(詳細はこちら)

今回はバスト詰め、アームホール修正を施したジャケットを紹介致します。

お客様の身体は同じでもプロダクトの設計は様々なので、前回のジャケットとはお直しのアプローチを変えていきます。
今回のお直しはバストのみを削り、ウエスト、ヒップは現状維持。

脇下の前身頃と細腹のシーム、後身頃のシームを詰めてバスト寸を削っていきます。

ほどきには、レザークラフトで使用される革包丁を私は愛用しています。
生地を傷つけないよう、糸だけに包丁を当てるのがコツです。

サイドも後身頃だけを削るため、ほどいて線を引き直し。

繋がりの良い綺麗な線を描けるかが腕の見せ所。

縫い代はそのまま残して縫い上げます。出来る限り縫い代を残し、再度お直し可能な製品として仕上げることが私たちの信条です。

アームホールも新たに引き直します。

以前に肩幅を詰められていたようで、その線に綺麗に繋がるよう引いていきます。

最後に袖を付け直し、完成です。

バストが引き締まり、アームホールも綺麗な繋がりを描くことができました。

次回は3着目もご紹介したいと思います。お楽しみに。

お直し難易度 / ★★★★☆☆☆