JOURNAL

2023.01.06肩線、アームホール修正、細腹引き上げ

祖父から頂いたジャケットのサイズを直して欲しいとのご依頼。

お客様の体型に対して後身が大きく余っており、お体に合わせるよう削っていきます。

今回、縫い代には一切ハサミを入れておりません。

出来る限り縫い代を残し、再度お直し可能な製品として仕上げることが私たちの信条です。

後身は一度完全に切り離し。

肩線、バストからウエストにかけて大きく削ります。

更にこちらのジャケット、細腹を元の位置より上に引き上げるアプローチを施しました。

ウエスト位置にある白い印が元の位置。細腹を赤い印の位置に引き上げました。

細腹が上に上がることでアームホールが体に近付き、腕が上げやすくなる効果が得られます。

小さくなったアームホールに合わせて袖も削り、組み上げて完成です。

後身がかなりスッキリしたシルエットに仕上がりました。

元の型から別の型へと変える作業は大変難しく限界もありますが、いろいろなアプローチを模索するとても楽しい作業でもあります。


お直し難易度 / ★★★★★☆☆