お客様専用の型紙の製作から始まり、その方の体型に合わせた芯作りなど、理想の1着を目指し私たちが持てる技術と時間を用いてお仕立ていたします。

一枚の布から立体を造形し、コンサバティブながらもファッションとして嗜好を加えるビスポークは、その根底に採寸や製図だけでなく、副資材の選定・アイロンワーク・縫製技術など全ての領域で理解と経験を必要とするプロダクトだと感じております。製作には、仮縫いまでに必要とする時間とは別に、本縫いだけでも100時間を超えることも珍しくありません。

多くの手仕事から生み出す仕上がりは、着用によって服地と芯地が身体に馴染み、糸のテンションが動きに追従することで、年月と共に最適化される着心地が特徴の一つです。

Bespoke は私たちがご提供出来る最高峰の紳士服になります。ご納品までにお時間を必要としますが、その過程で積み重ねる会話もご一緒にお楽しみ頂ければ幸甚です。

テーラリングとプライシングのバランスを意識したエントリー・モデル。
提携する工場のパターンに当店オリジナルの修正で再構築した型紙を使用しお仕立てを行います。また、軽くしなやかなフル毛芯を採用し、肩イセなど国内の縫製技術に拘ることで、ソフトでストレスの少ない肩乗りが特徴です。

フィッティングはゲージ服（原型）をご着用頂き、お客様ごとにパターン化した体型補正を加えることで、MTMの合理性とテーラリングを両立します。インポートの既製品が得意とする丸さや色気を参考にしつつ、パーソナルなフィッティングを加えることでより馴染みの良い着心地を目指しております。

オーダーならではのデザイン豊富な選択肢と、ドレスからカジュアルシーンを網羅する服地コレクションをお楽しみ頂けますと幸いです。当店がストックする現物であれば、服地本来の手持ち感やお届け値もお勧めのポイントです。

多種多様なスタイリングをお楽しみ頂けるオーダーコートのコレクション。

趣味性と実用性のバランスを保ち、工業的と工芸的の調和がとれたお仕立てを目指すのが、MTM - C の特徴です。

完成度の高い型紙と、原型パターンにお客様ごとの寸法やデザイン設計を落とし込み、縫製は国内の工房で熟練の職人によって製作いたします。

定番のデザインも、毛足のあるウール生地だけではなく、コットンやリネンなど素材を変化させることにより、表情豊かな仕上がりをお楽しみ頂ける面白さがお勧めのポイントです。

ご注文の時期は、着用になられる季節の2ヶ月前が頃合いとお考えください。年月を重ねながら愛用出来るタイムレスなアイテムと、紳士服の醍醐味とも言える世界観をお楽しみ頂けますと幸いです。
お気に入りの1着をお持ち頂くなど、理想にふたをせず自由な表現で希望をお伝えください。

アイテムごとに専業の工房が持つ強みをパッケージングしたコレクション。それは職人目線で私たちも愛用したいと感じた逸品を代理店として取扱っております。

エミネント・スラックスは、時代の気分を取り入れたバランスの良い型紙と、トレンドを加味した専用のバンチ（生地見本帳）をご用意。フィッティングは、原型となるサイズに一定の修正を加えお仕立ていたします。当店にはないリソースを活用し、メインの服地や服資材を工房が一括して調達することで実現する高いコストパフォーマンスもお勧めの理由です。

オーダーシャツのお仕立てであれば、設備投資が整った国内の工房ならではの綺麗な縫い味と、カジュアルシーンも網羅する豊富な服地のラインナップが特徴です。ご希望によって MTM - F のお仕立てコースと同じく脇と袖の縫い目がセパレートし後から縫い合わせる技法の袖付けや、ギャザー仕様など高度なテーラリングも選択頂けます。
またボトル・シェイプのネクタイは、今となっては市場で見ることが少なくなったクラシックな仕立てであり、深さのあるディンプルがタイドアップの色気を演出します。

お勧めのコーディーネートはコンサバティブを基本としつつも、ドレスやカジュアルといった棲み分けに囚われ過ぎない着こなしとパーソナリティでお楽しみ頂ければ幸いです。

当店は洋装文化に敬意を持つ意味でも、欧州で用いる英単語を主な基準とし商品名に表示しております。

お仕立てに馴染みのない方からすると横文字が指す意味に分かりづらさがあるかもしれません。
言葉を大別すると、英語圏で使われる用語と和製英語に区別が出来ます。また和製英語には商品名として各社が自由に用いる用語と定義があるため、ご提供する価値に拡大解釈が生じる要因になっていると私たちは感じております。

例えば “オーダースーツ” という言葉は、意外にも職人の間ではあまり使わない用語であり、私たちからすると “不動産” と同じくらい大分類の意味になるからです。
分譲や賃貸、一軒家やマンションといった情報の必要性や、マンションではなく英語圏だとアパートメントが一般的な表現なのと感覚は近いのかもしれません。

日本ならば、【 フルオーダー ・ イージーオーダー ・ パターンオーダー 】がよく使われる言葉で、オーダースーツの生産背景の違いを示す用語でもあります。
オーダーと言えど、“出来ること、出来ないこと” があるため言葉の分類が発生します。

また“オーダーは着心地にコミットした商品”と考える方も多いと思いますが、オーダーという用語では、既製品のサイズ展開で生地やデザインが選べる範囲だとしてもお仕立て品になりますので、プロダクト毎にその価値がどういった内容なのか、私たちのスタンス含め分かりやすくお伝え出来るよう努めることが重要だと考えております。