JOURNAL

2023.02.23Mail Magazine Archives  vol. 26

2023年2月12日 配信(一部抜粋)

『 オーナー中野のひとりごと 』

【 画像 】EDWARD’S official facebook より

2017年初版の「JAPANESE DANDY 」、日本のドレスシーン牽引するファッショニスタが特集された1冊をご存じでしょうか。

流行の浮き沈みが少ないクラシックでも、装いは時代ごとの社会性を反映するツールと言え、その中に見え隠れする個性の表現力は非常に参考になります。


さて、そんなドレスシーンにおいて、クラシックの始祖と呼べる御仁にどなたを思い浮べますでしょうか?
白洲次郎などが代表格に感じますが、見逃してはならないのが “ 福澤幸雄 ” というパリ生まれ慶応ボーイの存在です。

レーサーであり、モデルであり、アパレルブランド「 EDWARD’S 」をヒットに導いたビジネマンとしても知られています。そして福沢諭吉の曾孫というキャプション大洪水なファッショニスタ。

進駐軍の影響がまだ残る当時、アメリカン・ファッションを標榜した VAN が一世を風靡する中、現在のドレスシーンにも繋がるヨーロピアン調のファッションで新風をもたらしたのが EDWARD’S(エドワーズ)。


ソプラノ歌手でもあるギリシャ人の母を持ち、端正なルックスと、欧州で磨き上げた本場の着こなしや生活スタイルは、当時の日本社会に対し刺激を与え、憧れの眼差しを一手に集めたのではないかと想像します。

規格外の格好良さは、ハーフというマイノリティからか、日本のクラシックシーンの始祖という語られ方は少ないですが、私は彼の着こなしに日本人としての矜持を感じてなりません。


2月12日の本日は、レーシングカーのテスト走行中の事故で亡くなられた命日。
敬意と憧れを込めまして哀悼の意を表します。

2023年2月12日 配信(一部抜粋)Mail Magazine vol. 26 より
『 オーナー中野のひとりごと 』




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情報が整い次第、掲載致しますので、お待ち下さい。