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2026.01.09Winery の大地で祝杯を

MTM – Factory cut
本件は、挙式を控える新郎より頂戴したご依頼になります。
作品詳細と挙式当日のお写真をご紹介します。
さて早速ですが、多くの新郎が漠然とタキシードの着用を想像してお越し頂くのですが、
私はもっと柔軟に衣装を考えてよいと感じております。
新郎衣装を考える上で重要な前提
① 挙式も一つのイベントであり、イベントには必ず主催者(ホスト)が存在する
② 挙式におけるホストは新郎新婦のお二人
③ ホストが2人ならば、ドレスコードを決めるのもお二人である
④ 新郎がタキシードを着用するドレスコードは存在しない
以上を前提とすると、タキシードを着用するのはブライダル業界の商慣習であり、もし挙式後も着用可能な衣装を考えるならば、タキシードは一過性のお洋服になる公算が高いと言えます。
個人的には、タキシードは大好きですので、「一生に一度の挙式だからこそ着用したい」という思いがある方を大いに応援したいと感じています。
しかし、タキシードを着ることがマストだと考えておりません。
そもそも、ドレスコードを原理主義で捉えるとタキシードは夕方以降に着用するのがマナーであり、お父様がモーニングコート(昼間に着用する衣装)に袖を通し、新郎は夜の装いをすることの方が違和感といった具合です。
こういった背景をお伝えし、打ち合わせを重ねた結果、お仕事柄を鑑みつつ、挙式会場の「 FUJISAN WINWRY 」に映える1着をコンセプトに据え製作を開始しました。


【 JACKETING 】
CANONICO(伊)
SUPERSONIC
WOOL 100%
Plain weave 21π NATURAL STRETCH TROPICAL
Weight 250 g / m
2025 – 26 AUTUMU & WINTER
Fabric Price ¥26,000 + tax
別途 お仕立て代
PRODUCT LINE
MTM – Factory cut(MTM – F)
IT業界で独立し、上流の受託業務を行うお客様は、普段スーツを着ることは少ない。むしろ着ない。
しかし年々、TPOの必要性を感じている。そんなステータスでしたので、手持ちのコットンパンツなどにもコーディネート可能な1着を目指し、一義的には、新郎然とした装いと山梨の大地に調和するアースカラーをご提案。
あと、とても暑がりだそうで、そんな方は通気性の良い織りと生地の弾力が重要になります。
本作は、イタリアの名門ミル・カノニコの中でも、ウール100%とは思えない程のストレッチ性を持つ「 スーパーソニック 」をジャケットボディに採用。
そしてビタミンカラーよりのシャツ生地と、当店で取り扱う Albeni 1905 のネクタイをコーディネート。
また別談になりますが、お客様は身長が190cmありまして、洋服難民が故のオーダー希望でした。私も186cmありますので、お困りの気持ちとても共感します。


【 TROUSERS 】
HARRISONS(英)
SEA SHELL
TERYLENE 55% LINEN 45%
Weight 360 g / m
Fabric No. 98315
2025 – 26 AUTUMU & WINTER
Fabric Price ¥45,000 + tax
別途 お仕立て代
PRODUCT LINE
MTM – Factory cut(MTM – F)
トラウザーズの服地は、同じくアースカラーかつ爽やかな色味を主軸に置いたご提案に。
その結果、私が着用していた生地と同じもに相成りました 笑
嬉しいパターンです。
ハリソンズの中でも、シーシェルのボディは公私共にファッションを深掘り出来る物性と面にハマり愛用しており、休日はこの生地を使用したスラックスにトレーナーとキャップを合わせ、足元はスニーカーでコーディーネートを楽しんでいます。




お客様よりお写真を頂戴しました。
こうしてお二人を拝見すると、新郎衣装がタキシード一択になるのは勿体無いですし、ジャケパン・スタイルだって十分に挙式の世界観を引き立たせると感じます。
帝国ホテルで政財界から来賓客をお招きするのでしたらば、古典を重んじたドレスコードをお勧めしますが、個人的に一過性のお洋服は少し寂しいのが本音です。
素敵なご依頼に携わらせて頂き、とても幸せな時間でした。
ご担当が出来て光栄です。
この場を借りまして御礼申し上げます。
末長くお幸せに。
一過性にしない、ジャケット & パンツスタイルの挙式衣装にご興味ある方は、気軽にご相談下さい。
また、ラジオ番組にて「 フォーマルの装い 」について詳しくお話しさせて頂きましたので、これから挙式を迎える方だけでなく、教養の一つとしてご参考に頂けますと幸いです。ぜひご視聴ください。
