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2023.05.02一宮 / 4PLY MOHAIR & WOOL SUITS
PRODUCT LINE
MTM – House manipulation(MTM – H)
一宮(日)
Wool 80%
Mohair 20%
Weight 340 g / m
メジャーなマーチャントから、小さなミルまでが集まる国内有数の毛織物産地、一宮。
国産のスーツ地の台所としてクオリティの高い生地を供給しています。
今回はその中からウール&モヘアの4PLY生地でお仕立て。
軽いウエイトで、パリッとした質感を出す為にモヘアを混紡した生地とは真逆を行くような、ゴリっとした存在感が魅力です。
ドーメルの TONIK などを彷彿とさせる、マットで内側からのハリを強烈に感じる生地。
数多ある欧州のメーカーでは、現行のラインナップにモヘア混は少なくなりましたが、国内では比較的様々な種類が流通している印象があります。
今作のお客様は MTM-H でお仕立てして早や4着目。
ジャケットやスラックスのベースとなる型紙は、マイナーチェンジを続け精度の高いものとなってきました。
脇下に届くか届かないかという極小のアームホールや、ミリ単位で調整された襟ミツ周り。
今回から肩先の雰囲気にもこだわり、ナチュラルスリーブとは別にマニカ専用の袖を新しく設計。
イセの配分や山の高さを調整し、お好みを反映できるようチャレンジしてみました。
結果的に安定性も高まり、肩が入った状態の膨らみ方も理想通りに。
型紙のアプローチとしてほぼビスポークの領域。
設計の微調整と使い分けで、印象をうまく変化させる事のできた一着となりました。
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