JOURNAL

2026.03.16屋根談 radio #99 |靴職人が選ぶ、心躍る春夏生地

おはようございます。
本日は、26年3月16日(月) 配信の『 屋根談 radio 』と連動して、2026 Spring & Summer 新作入荷バンチをご紹介致します。


今週 #99 「 後半 | 春よこい。恋する服地は素材さぁ♪ 」では先週に引き続き、When 代表・小林晃太氏に、バンチからトキメク生地をピックアップしてもらい、靴職人の目線で選定する服地はどんな色柄なのか、深掘りする雑談回となります。


番組内では、服地からどの様なプロダクトの仕立てをイメージし、どんなドレスシューズを合わせるのか、オーダー製品では避けて通れない服地選びを異業種の目線で選定頂きました。

本ブログと合わせて Apple ポットキャスト または Spotify でご視聴頂けますと幸いです。

1冊目は、日本のマーチャントより今シーズン新たにリリースされた『 FRESCO 』のご紹介です。

初夏シーズンには欠かせない平織りの代表格が、フレスコ(ポーラ)織。
通常は3本の強撚糸を1本に撚り合わせた糸を縦横の糸に用い、粗いメッシュ状に織り上げた、通気性と耐久性に優れた夏用の伝統的な織物。

このバンチ内には、英国・日本・中国の3カ国で織り上げた趣きの異なるフレスコ3ボディが収録されており、当店としても、品質・嗜好性・価格ともに優れた1冊だと評価しております。

個人的には、名作として業界に評価を刻む1冊になると感じています。
マーチャントのオリジナル自主企画で、こんな素晴らしい服地が登場することは、日本のメンズドレスが成熟した証なのかもしれません。

1つ目) No. 2010  右 2つ目) No. 2023 | Wool 100% MADE IN JAPAN | 目付 310g/m

1つ目のピックアップは、グレンチェック。
「着たことがない憧れ」と「30代になり大人な着こなしがしたい」が選定理由でした。

私としても、こういったワクワクは大切にして欲しいの気持ちの芽生えです。一歩踏みだす絶好のタイミングだと感じます。特にグレンチェックはメンズドレスの不倒にして金字塔のテキスタイルです。

既視感がなく着たことがない不安感など、色んな声を聞いてきましたが、歴史が証明する格好良さが魅力です。ぜひ人生で一度は袖を通して頂きたい1着。

小林氏のお勧めは、スーツ着用で大ぶりのタッセルローファーを合わせたいとの事。
服地がクラシックだからこそ、この合わせは洒脱になりそうですね!



2つ目は、糸の染色や紡績に若干の青みが加わった色出しが秀逸なグレー無地。

小林氏は、単品トラウザーズの着用でピックしたとのこと。ユタカーフの様な上品さと土臭さを併せ持つドレスシューズで真面目すぎないコーディネートを楽しみたいとのコメントでした。

3つ目) No. 2025  右 4つ目) No. 2038 | Wool 100% MADE IN JAPAN | 目付 310g/m

3つ目は、”大” が付くほどの定番生地、チャコールグレーをピックアップ。

チャコールグレーの中でも中央値の様な色目であり、テーラード製品が初心者の方にも初手お選び頂きたい普遍性を感じます。白糸を混ぜて紡績した杢糸がフレスコのボディと相まって、最高に格好良い私好みのボディでもあります。

靴は、メダリオンが加わった黒の外羽キャップトゥがお勧めとのこと。アメ靴の様な世界観を彷彿する1着とのコメントに共感します。



最後4つ目は、茶色味のある千鳥を選定。

個人的にもこの手の色柄、そしてフレスコボディは今の気分とも絶妙にマッチしており、スーツ・ジャケット・トラウザーズだけでなく、トラッカージャケットなどのお仕立ても面白い選択だと感じます。

ぜひ音声コンテンツにて、靴職人・小林氏の選定理由をお楽しみ下さい。

【 No. 21 FRESCO 】

Products recommend
Suit / Jacket / Trousers



Fabric Price by Suit

MADE IN ENGLAND ¥ 70,000 + tax

MADE IN JAPAN ¥ 45,000 + tax

MADE IN CHINA ¥ 30,000 + tax



別途 お仕立て代
PRODUCT LINE

次にご紹介するバンチは「恋する服地は素材」を体現する1冊であり、ファッションとしての面白は今シーズン随一の1冊。

このバンチは、日本のマーチャントが買い付けたイタリアメーカーの服地を混成したディレクション。
1冊を通して非常にファッショナブルで、眺めているだけで物欲を刺激されるワクワクが詰まる編集の上手さを感じます。

これは、One Issue:ワンイシューのナショナルバンチでは味わえないディレクションが、マーチャントの強みであり、商社や問屋としての魅力でもあります。

お客様にとっても1冊で多種多様なブランドと生地物性を眺められるのは大きなメリット。
全体を通したコンセプトは「 JACKET 」でありますが、物性を見極めることでスーツやトラウザーズのご提案も可能な服地が収録されています。


そんな1冊から靴職人・小林氏がピックアップした服地をご紹介します。
混成バンチが故に、服地の価格は個々で異なりますので、ジャケット価格のみ記載致します。

スーツやトラウザーズの価格が気になる方は、気軽にお問い合わせ下さい。

1つ目 No. RN 60032 | ROGNA ローニャ | Fabric Price by Jacket ¥55,000 +tax

2つ目 No. DP 60135 |  DI PRAY ディプライ | Fabric Price by Jacket ¥30,000 +tax

3つ目 No. TN 60153 | TOLLEGNO トレゲノ | Fabric Price by Jacket ¥25,000 +tax

4つ目 No. AG 60164 | ANGELICO アンジェリコ | Fabric Price by Jacket ¥35,000 +tax

4つの服地に対し、どんなプロダクトでどの様なドレスシューズをコーディネートするのか?
靴職人の目線のワクワクは、共感や意外性もありとても勉強になりました。


番組内で取り上げた上記の服地以外に、小林氏がピックアップした服地が6つありますのでご紹介します。

今回の企画で靴職人・小林氏は、とにかく自分の気持ちに正直に「似合うかどうかさておきピックアップしたことが楽しい」とコメントしてくれました。

私も一旦、バイヤスをかけずに楽しむことが重要だと考えます。


そこから取捨選択することも重要ですが、選定した服地をどう料理するのか
プレゼンテーション含め、私たち仕立屋の腕の見せ所だと感じております。

オーダーのプロセスには、服地選びが通過儀礼です。
膨大な種類がありますので、一つ一つサンプルをご用意することは不可能ですので、想像力とワクワクを楽しむ気持ちが何より重要なのかもしれません。


そんな楽しみ方を今回の『 屋根談 radio 』でお伝え出来ていれば幸いです。


引き続き当店ブログと合わせて、番組をお楽しみ頂ければ嬉しく思います。

ではまた、ご機嫌よう。

TAILOR SECOND HOUSE オーナー 中野俊




FABRICS

情報が整い次第、掲載致しますので、お待ち下さい。