JOURNAL

2024.03.14【 新国立美術館 】Henri Matisse

新国立美術館にて、20世紀最大の巨匠と称されるアンリ・マティス(1869-1954)の展示会『 マティス 自由なフォルム 』に伺ってきました。


比喩的な色彩美は、非常に刺激的でありながも、優しさを感じさせるバランス感は、”何を感じ・どう人生を歩か” が大切なのだと私は感じました。


ご紹介の写真は、展示会の順路の一番最後に展示されていた一枚。

晩年のマティスとのこと。
何に目を奪われたかと言いますと、”着こなし” です。


特にトラウザーズのシルエットが素晴らしい。
大柄な体格は、ヌード寸法でウエスト100cm・ヒップ110cm を超えると思われます。

当店も角界の親方衆よりお仕立て依頼を頂戴しておりますが、体に合わせた仕立ては勿論のこと、美しいバランスについて常に悩みます。


また靴のフォルムも素敵です。

ヨーロッパ的でありながら、ヒールの積み上げはアメリカ的で低め。
全体が相まって生まれる “着こなし” には、展示品の刺激以上に収穫となる一枚でした。


2024年5月27日(日) まで開催とのことです。
皆様もぜひ。

TAILOR SECOND HOUSE 中野俊